もう夏も終わりですね。今年の夏は後半天気が悪くいまいち、盛り上がりに欠けた気がします。皆さんは海に行きましたか?

私の趣味は素潜りです。テレビ番組でよく「捕ったど~」ってやってるあれです。私が始めたのは、テレビでやるずっと前から。もう15年くらいになります。いまは、長女が高校受験の時期なので、一緒には行けませんが、私個人は1年中潜っています。

釣りと違って、魚との本当の1対1の勝負です。息を止めて潜って、魚を探し、モリで仕留める。当然のことですが、長く息を止めて、深く潜れば、潜る程多くの魚たちに出会えます。透明度の高い海で、魚たちの群れにあった時は言葉に言い表せないほどの感動があります。

長時間かけて高速道路でそれなりのお金を使って、潜るポイントまで行くので、若いころは、海が多少荒れていても、無理して潜っていましたが、じつは、何度か死にそうな目にあいました。もう、40歳も超えましたので、海に対しては謙虚な姿勢で臨むことにしました。最近は、荒れていたら、残念ですが、ガックリして帰ります。

冬場に潜っていると、漁師さんがよく見回りにきます。皆さん、「漁業権」って知っていますか? 海にもルールがあるんです。要するに、漁業権を決めている法律に違反していないかどうかを確認しに来るんです。海上保安庁の人もよくきます。海の警察官みたいな人です。その人たちは、私の目の前にあるクーラーボックスを指差して、「私は今からこのクーラーボックスを開けます。もし、この中に、漁業権のルールで禁止されている、伊勢海老、アワビ、サザエ、わかめ、とこぶし、うにが入っている場合は、あなたを逮捕しなくてはなりません」と言ってから開けます。

私は、魚専門。私が行くポイントは、タコを捕ることは禁止されていませんので、タコも突きます。漁業権のルールは、その場所によって異なるんです。海はそもそも皆のものなんだから、「自分の家で食べる分しか採らないよ、商売目的ではありません」と言えばよいと思っている人は多いと思います。「大げさな道具を使って、大量に採りまくっているわけじゃないんだから大丈夫でしょ」と思っている方も少なくないと思います。

でも、漁業権のルールに違反すると逮捕されます。じつは、日本の海のほとんどの場所には漁業権が設定されています。厳密に言うと、海は「漁師さんのもの」なのです(もちろん中には、漁業権が設定されていないところも若干ありますが・・・)。だから、一番手軽な潮干狩りでも、漁協(漁師さんたちの組合)が有料で解放している潮干狩り会場以外で無断で潮干狩りすると、やはりルール違反で逮捕されるかもしれないんです。怖いですよね。

捕るための道具に関しても、かなり細かなルールがあります。本格的な道具、要するに、漁師さんが使いそうなものは、アウトです。警察の人たちに対して、「知りませんでした」「私が食べるだけです」「たまたま網に引っ掛かりました」「子供が見つけたんです」と言い訳しても、通じません。ルール違反をすると、逮捕されてしまうのです。法律では、懲役3年以下もしくは20万円以下の罰金と定められています。

日本には、たくさんルールがあります。そのルールを守らずに違反していると、逮捕されてしまうかもしれません。逮捕されてしまうと、皆さんのビザにも影響してしまいます。簡単な潮干狩りでも十分気を付けて行ってください。ルールを知らないというのは、本当にこわいことなんです。

皆さんは、ビザのルールを知っていますか? 知らないと、日本に居られなくなってしまいますよ。

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