「就職してみたけれど、合わないから辞めようかな」と思っている外国人のあなた。

辞める前に転職活動をしてみましょう。そうすると、いろんな問題が見えてきます。まず、一番大きな問題は、給料が高い企業の雇用条件とフィットしないという問題です。いま日本は、労働力不足なのに、なかなか賃金が上がっていきません。それは、日本企業の側が提示する雇用条件と、転職者の求める雇用条件がフィットしていない、ということがいえると思います。

日本企業側には、「転職者は早期離職する可能性が高い」 というイメージがあります。また、「情報漏洩リスクがある人だ」という認識をされる場合もあります。つまり、転職をしたのはいいが、「これなら、前の会社のほうが良かった」という気持ちになる人は、じつは、少なくないのです。転職の結果に満足している方はいいのですが、転職した人の1割程度の方は、新しい転職先でも早期に離職しているという事実があります。こういうパターンの人を採用したいと思う日本企業はありません。

「キャリアを活かしたい」と思って転職しても、その思いがすべて、活かされる、ということは、まず、ありません。そのギャップに苦しむと、それが、また新たな転職の切っ掛けになってしまいます。「ある程度は、仕方がな 」という妥協ができる方はいいのですが、せっかく転職したのに、「これじゃあ、意味がないじゃないか」という気持ちになってしまう、とその後の人生がつまらなくなります。

だから、「会社を辞めたい!」と思ったら、会社を辞めたつもりで、会社に籍を残したままで、転職活動をしてみましょう。「隣の芝は青く見える」ものですが、本当に青い場合は、多くないようです。