お客様へ、

 

 入管申請時に、「在留資格が下りる確率は、何%でしょうか?」と ズバリ、聞いてこられる申請者様、企業様はやはり、多いです。 

 それが 答えられれば 誰も苦労無しですけれど、「それは入管局の 審査によりますから、100%そうですとはとても申し上げられません」としか、正直お答えができません。それでも、申請される方たちにとって、許可が下りやすいか、下り難いは気になるものです。

 もちろん、申請者の学歴や会社の事業内容との諸条件が、マッチすることが大前提ですが、在留資格の下りやすい「職種」というものはあるかも知れませんね。以下は、このコラムを書いている者の個人的な感想なので、ご参考まで。 だよね! とか、意外とか、自由に感じていただいて、差支えがありません。

 

 ①. IT

 ②.  会計・経理

 ③.  貿易業務

 この辺りは、ご同意いただけるのではないかと思います。 何よりもイメージが湧き易いし、安定した職務ニーズがあり、継続的に来年も再来年も仕事があることが、分かってもらえそうです。 特に①、②に関しては、入管審査が完了するスピードも速く、3年VISAのような長期のVISAも下りやすい感じはあります。

 

 ④. 来日・集客マーケッティング(宣伝・広告業務等々)

 安部政権は2020年のオリンピックイヤーの来日外国人観光客を4000万人と設定しています。国家の威信を掛けたオリンピックを意識したものですし、中国輸入税の大幅な上昇に伴い2015年「爆買い」と言われた爆発的な購買力はありませんが、それでも大きな購買力を秘めた外国人観光客の来日に期待するところは大です。

 国家の政策に合致した「職種」枠かも知れません。

 

 ⑤. 営業職

 一口に「営業職」と言っても、会社の事業内容によって、その職務内容は千差万別です。

 会社の本業である「営業」の部分を担う、ということでVISA許可が下りております。

 海外に在住のお客様に対しては、④の来日・集客マーケティングで、日本に呼び込みをするということ、それに対して、日本に在住されているお客様に対しては、この⑤営業職を担当する人たちがサービスをするという、ちょうど、車輪の両輪のような関係になっているのではないでしょうか。

 それだけ、日本国内に長期で住む外国人の方の人数が増えて、定着し、各種ニーズも多様化し、外国人コミュニティの成長も加速していることの証左ではないか、と考えます。

 

   なお、再度の御注意ですが、これらの 「職種」を記載したからと言って、簡単にVISAが下りるというものではありません。申請人の方の学校での履修状況や、会社の概要説明、職務の内容を細かく記述する事で、初めて許可が下りるという事情に変わりはありません。

 

 いかがだったでしょうか? 

 以前と変わらない という職種もあったと思いますし、意外という職種もあったでしょうか。何かのご参考としてくださいませ。

 入管の審査のトレンドというのは、いつも、動いております。 1年後、2年後、別の職種がトレンド入りしているかも知れません。 これからも、注意深く、ウォッチを続けて参ります。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 v.o.